胃がん健診の検査方法はバリウムを飲むX線検査か胃カメラが中心ですが、X線検査ではバリウムを飲のが辛い、胃カメラも飲むのが辛いと感じる方にお勧めする健診です。 |
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胃部ABC検診とは
胃のバリウム検査をせずに、血液検査をするだけで「ピロリ菌の有無」「胃炎の程度」を調べ、胃がんの危険度を判断します。そして胃がんの危険度に応じて間隔を設定し(1年に1回、5年に1回など)、バリウムX線検査・胃カメラを定期的に行ないます。 |
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ABC検診のメリットとデメリット
メリット
・血液検査で判定出来ますので、検査を受ける方の負担が少なくなります。
・ピロリ菌に感染していた場合、除菌する事により胃がんの発生を抑制する事も出来ます。
デメリット
・危険度が低いと診断されても完全に胃がんになる可能性が無くなるわけではありません。
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プロトンポンプ阻害薬を服用中(タケプロン・パリエット・オメプラール等)、2カ月以内に服用していた方は、ペプシノゲン値が高く、陰性に出る場合があります) |
(血清クレアチニン値が3mg/dL 以上)の人は、ペプシノゲン値が高く、陰性に出る場合があります) |
ピロリ菌を除菌された方は、胃がんリスクが約3分の1程に低下しますが、未感染の方とは、全く異なりますので、除菌後もバリウムX線検査・胃カメラ検査を必ず受診して下さい。 |
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ABC検診判定について
判定については表の通りです。
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ABC判定 |
ピロリ菌 |
ペプシノゲン |
胃の状態 |
胃がんの
危険度 |
A
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感染なし |
陰性 |
胃の病気になる可能性は低いと考えられます 5年に1回の胃部検査をお勧めします。
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低い |
B
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感染あり |
陰性 |
消化性潰瘍に注意しましょう。少ないですが胃がんになる可能性もあります。
2〜3年に1回の胃部検査をお勧めします。 (ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。)
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中間 |
C
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感染あり |
陽性 |
萎縮性胃炎になっており、胃がんなどの胃疾患になりやすい状態です。
1年に1回の胃部検査をお勧めします (ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。) |
高い |
D
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感染なし |
陽性 |
胃がんなどの病気になるリスクがあります。 必ず、胃部検査を受診しましょう。
異常がなくても、1年に1回胃部検査をお勧めします(ピロリ菌の感染診断をお勧めします。)
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高い |
※注意
A判定の方が次回も必ずA判定とは限りませんので、定期的に検査をする事をお勧めします。 |
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ピロリ菌とは
主に幼少期に感染し胃の中に棲みついて胃炎を起こす細菌です。
胃炎を繰り返す事により粘膜を萎縮させて胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの原因になります。
(感染した人がすべて胃がんになるわけではありません。)
ペプシノーゲン検査とは
胃粘膜の変化(老化度・萎縮度)を調べます。胃癌は胃潰瘍などで萎縮の進んだ粘膜から発生する事がある為、この検査で胃癌が見つかる事があります。
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