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腸内細菌検査は健康保菌者(保菌していても症状が出ない人)が原因で起こる食中毒事故や感染症の拡大を未然に防ぐ為の大切な検査です。
全国各地で発生した出血性大腸菌O-157による大規模な食中毒や、サルモネラ食中毒の多発から、食中毒に関する社会的関心は非常に大きなものとなっています。食中毒対策のポイントは、食品そのものの汚染だけではなく、食品取扱者が保菌していない事も重要です。食中毒事故を防ぐ為には、健康保菌者を見つけて就業制限することが大切です。腸内細菌検査は、保菌状況を検査するものです。関係する職場ではぜひ定期的に検査をお受けになられるようお勧めします。

当センターでは、(食品製造従事者・飲食店経営者と従業員・学校給食従事者・保育所職員・水道従事者・老人福祉関係施設職員)等を対象とした、サルモネラ・赤痢・腸管出血性大腸菌O-157などの検便(検便検査)を行っています。

検 査 項 目 検査料(税込)
 赤痢菌・サルモネラ・O-157
 (チフス菌・パラチフスA含む)
1,980円
追加検査(O-26・O-111) 440円
送料(送料込みです)返送の送料はご負担下さい(120円) 0円
簡単な採取方法で採取後郵送するのみです!
(結果報告には2週間ほどかかります)
【検査の流れ】
1. 採取容器と請求書を郵送させていただきます。
2. 茶のビニール袋と採取容器にお名前の記入をお願いします。
3. 便を採取して容器のキャップを閉めてください。
4. 茶のビニール袋の中に戻し郵送お願いします。(封筒はご用意ください。送料は120円です)
5. 入金を確認後、結果を郵送させていただきます。(結果は2週間ほどお待ちください)
左の写真のセットを郵送させていただききます。氏名記入用     シールは 採取容器に貼り付けてあります
容器のキャップをはずしてキャップ先端のスプーンで便を採取    してください
トイレットペーパーを敷いてから排便をすると採取がしやすいです。

赤痢菌
特徴 赤痢菌は哺乳類の腸管に生息して、ヒトとサルに感染性腸炎を起こします。
感染経路 赤痢菌によって汚染された食物や水を介して経口感染することが多いが、この他、患者の排泄物を処理した後の手指を介して経口感染(糞口感染)したり、ハエによる媒介によって汚染された食物から感染する例もある。海外旅行中に感染する例が多くあり、海外旅行先の食品・飲料・に注意が必要です。
症状 1〜3日の潜伏期のあと、全身の倦怠感(けんたいかん)、悪寒(おかん)を伴う高熱、水様便が現れます。1〜2日間発熱があり、腹痛、しぶり腹、膿粘血便がみられます。軽い下痢と軽度の発熱で経過することが多く、菌をもっていても症状のない無症状病原体保有者もいます。
予防法 手をよく洗う、食べ物には熱を75℃で1分以上通す、なま水は飲まないなどの当たり前の習慣を守っていれば、そう簡単には感染しません。

サルモネラ属菌
特徴 ペットや、家畜の腸管に常在菌として存在する。ヒトに対する病原性がほとんどないものから、重症の食中毒を起こすものもあります。幼児や高齢者はわずかな菌量でも感染します。低温や乾燥にも強い性質があります。
感染経路 卵や食肉及びその加工食品が主な原因食品です。卵や殻だけではなく、卵内にも菌が認められることもあるので、卵を使った食品には注意が必要です。アメリカ合衆国では1960-1970年にかけてミシシッピアカミミガメに由来する感染が報告され、死亡例の報告があるのでペットからの感染も要注意です。
症状 潜伏期間は平均12時間ほどといわれている腹痛、嘔吐、下痢(ときに粘血便)などの消化器症状、発熱(高熱)などで、抵抗力のない者は菌血症を起こし重症化することがある。
予防法 熱や酸には弱いが乾燥や低温には強く、冷凍しても不活化しない。

腸管出血性大腸菌O-157
特徴 ベロ毒素という強力な毒素を産生する病原性大腸菌です。このベロ毒素は、体内に侵入すると大腸をただれさせ、血管壁を破壊して出血を起こします。さらに、腎臓に障害を与え、脳や神経にも作用して発病してから短時間で生命を奪うこともあります。大腸菌は、腸管内に最も多数存在する腸内細菌です。その中でも下痢の原因となる病原性大腸菌は現在、病原血清大腸菌、腸管侵入性大腸、毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌の5種類に分類されています。特に、腸管出血性大腸菌(O−157・O−26・O−111など)は食中毒菌として重要であり、三類感染症に指定されています。経口感染で飲食物からの感染や、人から人への感染、水を介しての感染で大規模な集団食中毒を起こします。
感染経路

べロ毒素産生性の腸管出血性大腸菌で汚染された食物などを経口摂取することによっておこる腸管感染が主体である。また、ヒトを発症させる菌数はわずか50個程度と少なく強毒性を有するため、二次感染が起きやすく注意が必要である。また、この菌は強い酸抵抗性を示し、胃酸の中でも生残し腸に達する。

生の牛肉やレバーの摂食で感染リスクが高いともいわれている。

症状 感染から3-5 日の潜伏期の後に激しい腹痛をともなう頻回の水様便となる。多くは発症の翌日ぐらいには血便となる(出血性大腸炎)。発熱は一過性で軽度(37 ℃台)である事が多い。血便になった当初には血液の混入は少量であるが次第に増加し、便成分の少ない血液がそのまま出ているような状態になる。さらにひどくなると溶血性尿毒症症候群(HUS)や、脳症などの重症合併症が生じることがあり、重症患者では死に至ることもある。
予防法 食材はよく洗い、十分に加熱する。75℃で1分以上手洗いの励行
食肉を扱った容器、包丁、まな板は熱湯で殺菌する。
低温でも生き続けるので、冷蔵庫に入れたことで安心しない。
井戸水はそのまま飲まない。

動物とふれあった後には、必ず、石けんを使用して十分に手洗いをする。
レバー等の食肉を生で食べることはひかえるとともに、加熱不十分な食肉(牛タタキ等)を乳幼児やお年寄りには食べさせないようにしましょう。



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042(644)6060

(予約受付時間AM9:00〜PM17:00日曜祝日以外)